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病気は心配。でも医療保険って必要?

 2017/04/14 ライフプラン 保険 橋場の記事
この記事は約 6 分で読めます。 217 Views

皆さん、こんにちは。

今回はテレビのコマーシャルなどでもよく見かける医療保険について、考えてみたいと思います。

日本人の保険の世帯加入率は90パーセントを超えていますので、今、これを読んでいただいている方の中でも、医療保険に加入しているという方は多くいらっしゃると思います。

医療保険ってどんな保険?

私のところにご相談にいらっしゃる方の中でも、医療保険をどうしたら良いか、保険を見直ししたいなど、保険の相談でいらっしゃる方も多いです。毎月(毎年)それなりの金額を払っているけれど、実際に役に立つのだろうか?というご相談も多いです。

保険というといろいろ種類がありますが、今回取り上げる『医療保険』は名前の通り、加入している方が病気で入院したり、手術したりといった医療行為を受けた際に、その費用を保障してくれる保険です。CMなどで見かけるのは、ほとんどが医療保険です。

今、この記事を読んでいただいている方で、医療保険に加入している方も多いと思いますが、加入していて、実際に病気などになられて、掛け金として払った分以上に大きな保障を受け取って、役に立ったという方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?私がこれまでご相談を受けた方の中でも、医療保険でプラスになったという方は、数えるほどしかいらっしゃらないと思います。

もし病気になったらどのくらいかかる?

例えば、病気で治療することになった例を考えてみます。

1か月間入院して、手術もして100万円相当の医療行為を受けたとします。

さて、退院するときにいったいいくらくらい支払えば良いでしょうか?(一般的な家庭の場合)

皆様の多くは公的な健康保険に加入されていると思います。自営業の方などは国民健康保険、会社員の方は会社で健康保険に加入しているはずです。

健康保険に加入している方は、一般の方だと病気で治療した場合は、実際にかかった費用のうち『3割』を負担することになっています。これは多くの方がご存知だと思います。

という事は100万円の治療費がかかった場合は30万円支払う必要がありますよね。

治療費の負担を軽減してくれる制度

健康保険に加入している方は、他にも費用の負担を軽減する制度があります。

『高額療養費制度』といって、1か月にかかった医療費が一定以上だった場合に、上限を超えてかかった費用を、カバーしてくれる制度があります。

収入によって条件が変わってきますが、例えば平均的な収入の方の場合(年収約370万円~770万円)場合だと、

1か月の負担の上限額=80,100円+(医療費-267,000)×1%

になります。

前出の100万円の治療費のケースだと、この式に当てはめれば、

1か月の負担の上限額は87,430円ということになります。

今回のケースでは3割負担だと30万円ですが、上限額を超えた分の212,570円に関しては、健康保険の方で、負担してくれます。

実際には健康保険が適用されない部分の費用なども有りますので、ぴったりこれで収まるというわけではないですが、必要最小限の費用だけ負担した場合であれば、100万円相当の治療を受けたとしても、実際にかかるのは10万円くらいで済むという事になります。

これがもし1,000万円の治療をした場合はどうでしょうか?

それでも負担の上限は177,430円です。

どのくらいの掛け金を払うのが妥当?

一般的に医療保険は、入院した場合に日額いくら保障します。手術をした場合にいくら保障します。という内容の物がほとんどです。掛け金も通常はほとんどの物が掛け捨てですので、使わなかった場合は戻ってきません。

高額療養費以外の部分も含めて、通常何かの病気やけがなどで、入院した場合にかかる自己負担費用の平均は約20万円くらいだと言われています。

これを考えると、入院保険はもし加入したとしても入院日額5,000円で十分だと思います。掛け捨てですので、使わなかった場合は手元に残りませんし、保険で足りない分を、貯金から少し出すようなつもりで良いと思います。

また毎月の医療保険の掛け金ですが、1回の入院自己負担が20万円くらいだとすると、もし毎月掛け金が1万円だとすると1年半くらいに1度入院していないと、ほとんど元が取れないという事になります。2年以上入院しないなら、その分は貯金しておけばそれを使った方が、結果的に負担が少ないという事になりますね。

このケースだと冷静に計算すれば分かりますが、仮に1年半おきに入院を繰り返したとしても、払った分と同じくらいの金額が戻ってきているというだけで、ほとんどプラスになっていないという事になります。年齢などの条件にもよりますが、医療保険で掛け金が毎月5,000円を超えているような方は、一度内容を見直してみる必要があると思います。

時代の流れで、必要な保障も変化する

他にも考えなければならない要素があります。

若い頃に加入した保険で、掛け金も安いし、余計な保障もつけていないので、特に問題ないという方もいらっしゃるかもしれません。

確かに掛け金も安くて、内容に問題なければそれで良さそうですが、保険の内容が悪くなくても、時代の流れで、現在の医療事情に合わなくなってきているというケースも多くなってきました。従来の医療保険というのは、「入院1日○○○円保障」というタイプの物がほとんどですが、時代と共に入院の日数が、どんどん短くなってきているという現実があります。

例えばガンにかかった場合、昔はずっと病院に入院して、治療を続けるというパターンが多かったですが、現在は、治療の時だけ病院に行って、普段は自宅で療養するという事も多くなってきました。

いわゆる入院保険という保険は、あくまでも入院を対象としていますので、通院や自宅療養だと、保険金支払いの対象にならないということになります。

入院日数が短くなったのには、診療報酬の点数の付け方の変化が、大きな要因となっています。昔は短期の入院患者と長期の入院患者で違いがありませんでしたが、現在は短期の入院患者の方が診療報酬は高くなっています。つまり病院にとっては、出来る限り短期の入院患者を多く抱えていた方が、経営する上では効率が良いという事になります。

一時金でもらえれば安心

最近では、入院日額での支払いではなく、特定の病気にかかった時に、一時金として大きな金額がまとまって支払われる保険も出てきています。保険という観点で見た場合は、そういった大きな金額が出る物の方が、もし使う事になった場合は、加入していて良かったという事になる可能性が高いです。

無駄をなくして、安心の未来を

医療保険に加入することを否定するわけではありませんが、もし加入するとしても必要最低限の保障を、出来る限り安い掛け金で、お守り代わり程度に加入するので十分だと思います。

出来る限り保険料は少なくして、その分を将来のための積み立てなどに回していく方が、結果として不安の無い明るい未来につながっていくように思います。

 

2017年4月

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ライター紹介 ライター一覧

橋場 健

橋場 健

大学卒業後、アパレル会社勤務を経て26歳で渡豪。グレートバリアリーフにてスキューバダイビングインストラクターとして働く。帰国後独立してダイビングスクールおよびカフェを経営。30代半ばで肺の病気を患い、海の仕事が困難になり閉店。その時に加入していた保険で精神的にも経済的にも厳しかった状態から救われ人生設計の大切さを痛感しFP(ファイナンシャルプランナー)としての仕事を始める。
大手外資系保険会社を経てブライトリンクスへ。
FPとして活動する傍ら婚活サポートにも力を入れる。

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