株式市場が急落、投資信託の運用で失敗しない心構え
人の行く裏に道あり花の山
2022年に入り金利の上昇、そしてウクライナ危機へと世界の株式市場は大きな調整局面(あまりよくない状態のこと)に入っています。手持ちの株式や投資信託が上がっている時は「もっと購入しておけば良かった」と思うものですが、一旦、手持ちの下げ幅が大きくなると「もっと下がるのではないか」「早めに売却して、もうこれ以上の損はしたくない」という弱気の虫が出てきます。しかしこの感情は多くの人が共通して持っている感情なので心配はありません。今回の急落でもブライトリンクスに不安で一杯の気持ちが伝わる相談が急増しています。
下がると不安になるのは皆、同じ
特にコロナ禍で初めて投資信託を購入した方には,今までこのような大きな急落の経験がなかったので、ショックを受けている方も多いと思います。株価(または投資信託の基準価格)が上昇していく過程を上昇トレンドといいます。この上昇トレンドの中では皆、強気な感情が心の中を支配しています。逆に株価が崩れる下降トレンドでは弱気な感情で心が不安で一杯になります。
そんな時に皆さんに思い出してほしい言葉がこの言葉。
「人の行く裏に道あり花の山」という格言です。
株式市場で利益を得るためには、他人と同じ行動をしていては大きな利益は得られないという格言です。
野も山も皆一面の弱気なら阿呆になりて買いの種まけ
これもある意味、同じような意味を持つ格言です。人と違う判断を出すためには冷静な判断力が必要になります。例えばニュースや新聞、うわさ話に流されて投資をしていては効果的な投資はできません。
この格言は元々、江戸時代の米相場で使われていた格言でした。現代人も昔の人も人間の感情の起伏はあまり変わっていないのだなと思います。心がパニックにならないために大切なことは冷静な判断力を持つことです。そのためには心の余裕がないと判断力に狂いが出てしまいますね。
資産運用で心の余裕を持つために
投資を行う上での大切な事として企業業績の分析や今後の金利動向、チャート分析なども大切です。しかしもっとも大切なのは心の余裕です。心に余裕がないと正確な投資判断はできません。例えば手持ち資産の全てを一つの銘柄に投資をしてしまう。これではどんなに相場が良くてもその銘柄が下がれば損をしてしまいますので心の余裕も失いますね。分散投資の観点からも良くない投資方法です。また近い将来、使い道が決まっている資金を投資に回してしまう事も良くない投資になります。例えば来年、住宅を購入する資金や2年後に使う子供の進学資金などが当てはまります。このような資金を運用し少しでも下落してしまうと心の余裕は一気に無くなってしまいます。
資産運用で過去の相場から学べること
世界の主要国の株式市場を対象とした指標として有名な指標があります。MSCIワールド・インデックスという指標です。世界の株価の平均値だと思っていただくとわかりやすいですね。1970年以降、このMSCIが年間10%以上の値下がりした年は過去6回ありました。しかしこの6回の値下がりの中で翌年も値下がりした年はわずか1回だけです。残りの5回は全て年間で10%以上の値上がりをしています。しかもその内の4回は30%以上の値上がりになっています。このように過去50年間を見ても急落の後は大きなチャンスが待っている場合が多いのです。ただその時に冷静な判断力が無いと折角のチャンスをつかむことができず弱気の虫が台頭して一番安い時に売却してしまうかもしれません。
資産運用は長期的なビジョンが大切
繰り返しになりますが、心の余裕を持つためには日頃から長期的なビジョンを持って投資をすることが大切です。目先の利益にとらわれて投資をしていると余裕がなくなり冷静な判断ができなくなります。先日、お会いしたお客様もこの3年間、投資信託でほとんど利益を出していませんでした。長期的な目標設定を持っていらっしゃらないことで下落相場になると不安な気持ちが台頭してきたそうです。その結果、金融機関のアドバイスのまま投資信託を売却してしまい、また上昇相場になるとアドバイスのままに飛びついて購入してしまっていたそうです。これではいつまでたっても大切な資産は増えていきません。
心に余裕を持って投資をするために
ブライトリンクスでは投資信託などの運用を始める前にライフプラン表の作成をお勧めしています。ライフプラン表を作成すると自分の投資できる投資信託のリスクや運用期間などを把握することができます。結果として心に余裕を持って投資判断をすることができます。このサービスは新規のお客様も費用は無料です。気軽にご相談ください。
また投資信託でどうも上手く運用成果がでない方のご相談も承っています。第三者と話をすることで客観的に投資の現状を把握することができたりするものです。お気軽にご相談ください。
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