教育費はいつからためればいいの?

人生にはたくさんのイベントがあります。
そして、そのイベントには、必ずお金がかかわってきます。
特に、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」は人生の3大資金と言われ、計画的に資金の準備をする必要があります。

住宅費はローン返済がほとんどですが、戸建てやマンションなどを購入すると3000万円ほど。
ですが、土地代や維持費などもかかります。
長期的に支払うことが必要なので、長期的な資金計画が必要です。

老後の生活費は、2000万円問題が話題になりましたが、実際には1800万円から3500万円ほどかかります。
なぜこれほど準備する金額に差があるのかは、老後の生活スタイルが人によって異なるからです。
特に大きくかかわることとしては、介護があります。
老後まではまだ時間があると思っていても、生活しながら老後の生活費を準備することがとても大変なのです。

教育費は、子どもの進路によって様々ですが、これも大きな金額となります。
1500万円から3000万円です。
幼稚園、小学校、中学校…と学年が上がるにつれて入学費用などが必要になります。
そして高学年になるにつ入れてその費用が大きくなっていきます。

※教育費について気になる方はこちらの記事⇩もどうぞ※

https://blinks.jp/2020/09/11/kyouikuhiikura/

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ここで、人生の3大資金の総額を計算してみると、
「住宅資金」+「教育資金」+「老後資金」=6300万~9500万円 となります。
この金額を一度に支払うわけではないので、あらかじめ準備しておく必要はありません、というか無理です。
しかし、生活しながらこれらの資金を順次支払っていくのもかなり大変なこと。
そういうことで、いつまでにいくら準備しておけばよいのか、今回は「教育費」をテーマにみていきましょう。

教育費 1500万~3000万円 はいつからためる?

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子どもを育てながら働いてお金を稼ぐことはとても大変なことです。
特に、乳幼児の育児は母親が付きっきりになります。
その場合は働くことができません。
もし、子どもを保育園などに預けて働くことができたとしても、フルタイム労働は厳しいでしょう。
さらに、子どもを預ける場合でも、施設費用などがかかるので、どうしても収入に対して支出が大きくなっていきます。
子どもが進学していって、お昼の時間に働けるようになったとしても、完全復帰が難しい場合もあります。
教育費は、早めの準備が必要です。

新しい家族を迎える向かえる前に100万円貯めよう!

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赤ちゃんができることは、なんとも言葉にしがたい嬉しいことだと思います。
しかし、子育ては不安と隣り合わせな面もあります。
お子さんを身ごもりながらそれまで通り働くことは、多くの人が無理だと思うことでしょう。
そこで、赤ちゃんが産まれるまでに、教育費を最低100万円準備しましょう。

出産の費用は医療機関、地域などによってさまざまではありますが、50万円ほどになっています。
出産費用は、出産一時金や手当金などの制度を活用すれば、戻ってきます。
しかし、助成金を当てにして、赤字になるのは避けたいところです。
また、出産のタイミングが長くなったり、帝王切開術になれば術費用がかかったりするので、余裕を持っておきましょう。
そして、お子さんが産まれた後もしばらく働かなくて済むような預貯金を準備しておきましょう。
乳幼児の教育費は赤ちゃんの頃は年間10万円ほど。
保育園・幼稚園に進むにつれて年間20~30万円になっていきます。
100万円あれば、この時期の教育費としてまかなうことができます。

もちろん、その間もパートナーは働いてるので、収入は入ってきます。
ですが、子どもの年齢が上がるにつれて教育費も大きくなっていきます。
この100万円は、教育費として大事に使っていき、この後の教育費の備えにもつながるように考えていきましょう。

小学校入学前に300万円貯めよう!

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育児をしながら300万円なんて無理!という方もいるかもしれません。
確かに決して簡単なことではありません。
もしお子さんが4歳から6歳まで保育園や幼稚園に通い、その間の3年間に300万円を準備するとすると、1年間で100万円、月々8万円ほど貯蓄していかなければなりません。
しかし、不可能なことでもありません。
お金のため方、増やし方を工夫すればきっと300万円を貯金することができます。

なぜ教育費として300万円が必要なの?
公立の学校に行けば無償化だし、そんなに必要ないんじゃないの?
そう思う方、多いですよね。
正直に言うと、公立学校に進めば300万円も必要ありません。
ですが、そういうわけにはいかない場合も出てくるのです。
幼稚園・保育園にお子さんが通うようになると、お母さんたちのコミュニティーができます。
お受験をするお子さんもいますでしょうし、習い事をする子もいます。
幼児教育は短いものですが、その間に形成される人格は大きなものです。
例えば、幼児のころから英語学習をしておくと、英語の聞き取り能力やスピーキング能力が格段に上がります。
子どもは、周りの環境から様々な情報を吸収し、知らず知らずに成長していくのです。
その時に、よりよい環境を提供してあげたい、習い事をさせていあげたい、子どもの可能性を広げてあげたい、と考えると金銭面では余裕があるほうが良いのです。

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また、公立学校に進む予定であっても、指定の学校が好ましくないという場合があります。
お子さんのいる家庭の多い地域では、小学校のクラス数は3~5クラス程度あるのですが、少子化や人口減少により小学校のクラス数も減少傾向にあります。
通う予定の学校が遠く、送り迎えが必要になる場合、廃校予定になってしまう場合などがあるでしょう。
また、幼稚園・保育園で形成された子どもの人間関係によって、お友達と同じ私立に行きたいという場合もあります。
私立と公立とでは入学にかかる費用や教育費が全く異なります。
公立小学校の入学費は、ランドセルや体育着などの購入費、PTAの会費で10万円ほど。
その他に給食代や課外授業・修学旅行の積立などで年間10万円ほど。
しかし私立での入学金は、揃いの制服代、交通費、教材費などでおおよそ100万円。
そして授業料、給食やお昼ごはんの費用など公立で必要なものにさらに加算される形で年間100万円弱です。
そう考えると300万円もあっという間に無くなってしまいます。

どのような状況になっても、子どもの成長に可能性を与えてあげたい。
子どもの進学には親の協力が必要不可欠です。
人としてどのような人物になるかは周りの環境が大きな影響を与えます。
子どもとの触れ合いはもちろん、金銭面でも応援できるように、余裕のある金額を準備しておきましょう。

それぞれ入学前に少なくとも100万円、私立の場合は300万円!

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子どもが学校に通うようになると、昼間の時間が空きます。
お母さんは家事も行いますが、パートタイム労働や時短で働くこともできますね。
仕事に完全復帰する方もいるでしょう。
育ち盛りの子どもを育てながらの家計のやりくりは大変ではありますが、少しずつでも良いので預貯金をつくりましょう。
そして、次の学校へ進学するタイミングにはまとまったお金を用意しましょう。

小学校入学と同様に、各学校への入学・1年目にかかる金額は最も大きいのです。
子どもの進路は親と子どもとの理解があって決まるものです。
人生は一度きり、よく話し合い、子どもの声に耳を傾けて進路を決定していきましょう。

大学入試前に100万円、大学入学前に200万円を準備しておこう!

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子どもの教育費で最もお金がかかるのが、大学の学費です。
国公立では53万円、私立は文系で74万円、理系・医系では100万円を優に超えます。
大学は子ども自身に払わせるという家庭や、奨学金制度を活用する人もいますので、全費用を親が支払う必要はありませんが、備えあれば患いなし。
社会人として子どもが独り立ちするまでに、安心できるお金を用意しておきましょう。

また、大学入学前の受験費用も、実は大きな出費となります。
今年から始まった大学入学共通テストの受験料は、1万8000円。
私立大学の受験料は、学校によって異なり3万円から5万円ほど。
受験校数も人によってさまざまですよね。
私の場合は国公立志望でしたので、センター試験(今の共通テスト)と、滑り止めの私立を5校ほど受験していました…
受験校は多いほうだったと思います。
今思えば、本当に親に感謝ですね。
受験料だけでなく、手数料、交通費などでおそらく20万円はかかっていたと思います。
受験を迎えた子どもは、焦りや不安、緊張などさまざまな気持ちでいっぱいになり、精神的にも不安定になります。
そのようなときに、子どもの納得のいく受験をさせてあげられる費用は必要でしょう。

教育費は目標をもって計画的に!

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子どもがどのような人になるか、どのような人生を歩んでいくかは教育がとても重要な働きをします。
学校教育はもちろん、家庭での教育がとても重要なのです。
なぜなら、子どもの一番そばにいる大人は親である皆さんだからです。
子どもは小さいころからあなたのそばにいて、あなたの言葉や行動からさまざまなことを学習していきます。
子どもときちんと向き合って、教育していきましょう。
それは、皆さん自身の成長や気づきにもつながるはずです。

今回のお金の目標は、個人的な見解です。
しかし、教育にはお金がかかるもの。
そのときに子どもの進路をたくさん用意してあげられる、可能性を広げてあげられる、そのようなサポートできる体制が必要だと思うのです。
そのために、お金の心配が少しでもなくなるように、目標をもって計画的にお金を用意しておきましょう。

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さいごに

長文読んでいただき、ありがとうございます。
子どもを育てることは簡単なことではないし、正解や間違いもわかりません。
ただ、そのときのベストの選択肢を子どもと一緒に歩めるように、お金の心配のない生活は、心にもゆとりができますので。
呆然と大きな金額に、無理だとあきらめて後ろ向きになるよりも、何かできる方法を考えて、その中で最善の策を探していきましょう。
そのお手伝いなら、私たちファイナンシャルプランナーは皆様を応援できると考えています。

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